コロナによる働き方の変化〜マーケティング広報PRの本質的価値〜

存在意義の再定義

コロナの影響で、世界全体レベルでの変革が起きています。
特に働き方については、強制的な外出自粛により、Stay Homeでの在宅勤務へと切り替わり、仕事のスタイル自体が大きく変化しました。

その中でも、消費者を中心に、物事の本質を見るようになったことが大きいのではと思います。物ひとつひとつの重要性や価値を鑑みて、購買活動などへつなげるようになったため、なんとなく買ってしまうという行為自体が少なくなっています。

そのため、商品やサービスを提供する側としては、それぞれのプロダクトの本質を改めて訴求して、本質的なファンを増やす必要が出てきます。

そのような変化が起きている中で、マーケティング広報PRとしてはどのような変化が起きているのか、そして本質的価値の再定義が問われているのではないかという点について考察していきたいと思います。

メディアリレーションは難しくなった

コロナが流行ったのは今年の2月以降ですが、ちょうど非常事態宣言が出された4月は異動の時期とも重なっており、通常業務の遂行すらをも厳しい状況でした。
特にマーケティング広報PRの役割として、メディアとの普段のやりとりを通して取材誘致を行うこともあるので、物理的に会えない成約があるのは難しい状況。エモーションのやり取りが簡単にできないのが最大のネックとなりました。

そのような中で、いわゆるZoom飲み会・お茶会等を企業として積極的に実施してみるのも一つありなのかもしれません。今までならざっくばらんにMTG前後に意見交換するチャンスがありましたが、在宅勤務となるとそのような機会を意識的に作るのも大切です。

オンライン取材・対応のメリット

順序立ててわかりやすくロジカルに進行できる取材は、Zoomなどのオンラインを活用し進めることができます。メリットとしては、物理的移動時間が節約できますし、事前打ち合わせなどのやるべきタスクが予めわかっているものは、完全にオンラインのほうが効率的です。
また、海外など離れた場所にいる人へも簡単にリーチできるので、その点の障害は一瞬にしてなくなりました。

オンライン取材・対応のデメリット

一方で、オンラインを通してのMTGなどでは、前後の雑談時間等が減ってしまい、時間的制約が急に出てきてしまったように感じます。
また、取材に関してはエモーショナルな人間身を帯びた内容のものは、オンラインでは難しいことがわかります。特に、ストーリーを描くのが難しい。
一枚画面が挟まれることで、熱量パッションをそのまま記事として取り上げてもらうのはなかなか至難の業です。また、メディアの方々へ社内の雰囲気を感じ取っていただくことも難しいため、広報PR担当は、それをフォロー・バックアップするための写真などをメディアに提供することが必要となってきます。総括、ステークホルダーとのリレーション、関係性の継続という部分がオンラインでは非常に難しい部分となってくるかと思います。

良い広報とは

本質的に話ができる広報PR担当が重宝される。
というのは、最近メディア業界でも有名な方から直接お聞きしました。

最近は特にディフェンシブな広報PR担当が多いとのことで、メディアとしてもとっつきづらいそうです。私自身も、広報PRとして肩書を通した仕事上の関係性ではなく、人対人の信頼関係を築くことをベースに動いています。

「取材の予定を立てる際に、真っ先に顔が浮かんだので、思わず電話してしまいました!」と言われたときは、とても嬉しかったのを覚えています。

また、今後は守り→攻めの広報が大切になってくるため、会社のあり方、経営者のビジョン等を理解した上で、外に発信していくことができるマーケティング広報PRが必要となるのではないでしょうか。

Wizコロナの広報PR・メディアのあり方

コロナの影響で、色々と業務内容やスタイルにも変化が出てきていると思いますが、実際のところ、それぞれの段階・シチュエーションでオンライン/オフラインを使い分け、最終的にはうまく融合した形で広報PR業務を行うのが一番良いのではないかという結論にいたりました。

私もそうだったのですが、家にいて効率的に仕事を処理し、夜などは異動時間がなくなったため自身に費やす時間ができました。そのため、オンライン勉強会・セミナーなどの実施・参加の機会が一気に増えました。これは自己投資という意味においてもとても良い影響なのではと感じます。海外の専門家等からも簡単に意見が聞けますし、CouseraやedXのようなMOOCを通じた学習などで、インプットの良い機会となっています。普段業務を通じては触れることのない分野なども学習できるため、広報PRのスキル領域を拡大することが可能になるのではないでしょうか。



一方で、Wizコロナのメディアのあり方としては、「なぜなぜ思考」を改めて考えるきっかけになったという声も聞きます。

なぜいまこのメッセージをだすのか?
なぜこのポイントに重きをおいているのか?
といった、何が大切なのかを見極める訓練期間として捉えているメディアの方も多いとのことでした。

Wizコロナ、アフターコロナの社会状況

コロナの影響は悲観的なことばかりではなく、社会的に見ても新しいことを提唱していく企業にとってはチャンスなのではないでしょうか?
明らかな変革期であるため、スタートアップ企業などは追い風となっていると感じます。

また、社会的意義についても再構築される時代となり、価値の低いこと&つまらないことなどは減り、意義のあることがおのずと残っていくのではないでしょうか。

今後重要になってくるファクター

今後重要になってくるファクターは「企業からのメッセージ」

世の中の多くは、今後の企業の責任として、社会のために何ができるのかに注力しているといえます。
そのような中で、世界中でムーブメントが起こっているのに、日本企業は何も行動できていないところが多すぎると、海外の人から指摘されているという現状もあります。
日本企業ではまだ気づいていないところも多いのかもしれませんが、既に現代の世の中は企業からのメッセージが消費者に直接届く社会になっているのです。

また、世界的なムーブメントを受けて、自分たちが属している企業はどのように反応するのかについても、従業員やステークホルダーは注目していく必要性が高くなっていくのです。なぜならば、そのような企業のメッセージや姿勢に、自分たちの将来が委ねられてしまうかもしれないという不安や危機感を持つ必要があるからです。

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