新時代のイノベーション〜デザイン思考とは〜

最近話題になっている「デザイン思考」。
実際どのような思考なのかということにピンと来ていない方も多いのではないでしょうか?

デザインとは何かというと、設計や表現などのクリエイティブなアクションのことを指します。

一方で、デザイン思考はデザイナー的思考のことを指します。つまりデザイナーが何かをデザインする上での考えやプロセスを実際にビジネスをする際へ適応したものです。

問題解決に必要な要素

問題解決に必要な要素とは、なんでしょう。

経営をする上での問題解決とは、ステークホルダー全体での「満足度」を上げていくことなので、問題定義を明確にした上で、様々なアイディアを組み合わせて最終的な解決策を見出していきます。

その中で、今までの前例や固定概念などには一切とらわれずに考えることがデザイン思考・デザインシンキングです。これは具体的にデザイン性に関わるクリエイティブな才能・センスの有無は関係ありません。あくまでも思考プロセスの話となります。
この思考方法を継続して行えるようになると、そのうちに再現性も高まりクオリティの高い解決策の選定ができるようになってきます。

従来の問題解決方法

従来ステークホルダーの満足度を高めるための解決方法として用いられてきたのは、「マーケティングリサーチ」でした。マーケティングリサーチは、いわゆる「仮説検証型」のアプローチとなっており、市場の探索やカスタマーニーズに関する調査を実施するなどして現状把握および解決策を決定します。


ニーズの多様化

最近では、消費者だけでなくステークホルダー全体でのニーズが多様化しており、以前のケーススタディも適応できなくなるなどし、従来の「仮説検証型」での問題本質を捉えるということが難しくなってきています。

イノベーションとデザイン思考の関係性

「イノベーションが生まれる」という現象には、正解がないのです。すなわち従来の形にとらわれず、最新のニーズに答えながら新しい形を提唱すること。

このイノベーションへの期待が年々高まるにつれて、「デザイン思考」を導入する企業が世界的に増加しました。日本も他国に比べると遅れを取っているかもしれないが、既に取り入れている企業もでてきています。

しかし、うまく定着していないケースもあるのが実態です。原因としては、やはり冒頭でも説明した「デザイン」という言葉に引っ張られているところがあるのではないでしょうか。

「デザイン経営」宣言の背景

2018年5月、経済産業省と特許庁が「デザイン経営」を宣言しました。その背景には、やはりニーズの多様化による市場の変化があったのだと思います。

なにもドラスティックな改革が必要なのではなく、まずはいままでの常識が通用しない世の中になりつつあるということを認識し、新たな需要やニーズに対応すべく、経営そのもののあり方や捉え方を変化させていく必要があるということです。

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